Contents

麦国が誕生する前、春川平野には大きな三部族が住んでいた。
最も勢力の大きかった 麦族は昭陽江南側の平野を支配し、鳳儀山南側の裾(現在の翰林台近く)に集まって暮らした。 勢力は盟族に比べやや小さかった牛頭族は、昭陽江の北の平野を支配した。
二つの部族は長い間対立し、多少勢力の弱いウード族はウード山に土城と木柵を巡らし、 麦族の侵略を防御した。
二つの部族領域の境界に位置する蝟島には、ある日から滅亡した古朝鮮の遺民たちが移住し、土地を取って暮らし始め、優れた先進文明と技術によって 麦族はもちろん、頭族にも必要な道具を提供しながら、二つの部族と良好な関係を築いてきた。葛藤関係にあった 麦族とウド族族の族長たちの息子と娘は互いを愛し、多くの紆余曲折と葛藤を乗り越え婚姻し、 麦族とウド族は平和に一つに統合することになり、魏族も自然と参加して麦国が誕生した。

鳳儀山には鳳凰が流した唾液が染み込んだ泉があり、その泉で肌を洗うと肌が澄んできれいになる効能があるという。
長い間、相思蛇のために苦しんでいた唐の姫は、清平寺（チョンピョンサ）から相思蛇を外したが、相思蛇の傷跡は消されなかった。
唐に帰った姫一行が鳳儀山の麓で休むようになり、しばらく眠っていた姫の夢の中に神仙が現れ、鳳凰の力が染み込んだ鳳凰泉の水で体を洗えば、蛇の跡はかすかにまで消すことができ、以後10年間善行を施せば跡を完全になくすことができると教えてくれた。
唐の姫は鳳凰の泉を訪ね、泉で体を洗い、蛇の跡をうっすらと消していたが、10年間の善行をするのが面倒で鳳凰の泉水をすべて汲み取って唐に向かった。
しかし、鳳凰泉は鳳凰泉を離れると効力が消えるという事実を姫は知らず、姫の欲のために蛇を崩す跡は完全に消えることができなかった。
鳳凰泉の水は長い時間が経ち、再び少しずつ満たされ、この水で鳳凰腺で洗うと、洗った部分は美しくなるという。

高麗後期、モンゴルの無慈悲な侵略で全土が蹂躙された時期。 春川の鳳儀山にもモンゴルの侵略を防ぐための山城が築かれ、その名を鳳儀山城と名付けた。
鳳儀山の麓（今道庁の位置）に住む青年雲橋と娘の耀宣は、愛し合いながら将来を誓った。
モンゴル軍の奇襲で村にいた僚船が危機に瀕すると、青年雲橋は冬にイノシシ狩りをした槍を持ってモンゴル軍を殺し、雲橋を救出して山城に避難させた。
しかしこのとき僚船に向かって飛んできた矢を雲橋は手のひらで防ぎ僚船を死から守ったが、雲橋は手に負傷した。雲橋の手からぽろぽろ流れる血は地面に落ち、地面が赤く染まると、これを見た僚船は胸が痛くて、あまりにも悲しく泣いた。妖仙の雨粒のような涙が赤く染まった地面に落ちると、そこで濃い赤い花が咲いた。人々はこの赤くて赤い花を鳳儀つつじと呼ぶようになった。
今も鳳儀山の春に咲くツツジのうち、雲橋の血と耀線の涙を含んだツツジは、他のツツジより非常に赤いという。このツツジを見ると、見る人はたくさんの幸運をもたらすという。

朝鮮時代、ハニャン(漢陽)は多くの薪と建築木材を必要とし、そのために北漢江と南漢江からは数多くのイカダをハニャン(漢陽)に運んだ。
今、新南から出発した小さないかだは、仁済、楊口の激しい弾と牛を通りながら、ひっくり返されたり、壊れたりする場合が多く、いかだはこれを非常に恐れていた。
しかし鳳儀山に達すると波は湖のように静かになり、ここに多くのいかだが集まり集まったいかだを大きくくくって漢陽（ハンヤン）に運んだ。
いかだたちはここの安らぎを鳳儀山の鳳凰の世話をすると思い、ここを通り過ぎる時はいつも感謝の気持ちを込めて祈った。
いかだたちは大金を稼ぎ、これは鳳儀山の鳳凰の世話だと思っていつも感謝した。 今でも祈願をすれば鳳凰が願いをかなえてくれるという話が伝えられている。

コヒャンえき

弥勒寺石塔